夫婦で住宅ローンを借りる方法
住宅ローンを組む際、金利(変動金利か固定金利か)のことや借入金額、返済期間など、他にも団体信用生命保険の保障内容など、色々検討する必要がありますよね。そして、しっかり考える必要があるのが「誰が借りるのか(誰が債務者になるのか)」です。
これまでは、特に団塊の世代と言われていた方は、ご主人が単独で債務者になって住宅ローンを組むというのが一般的でしたが、最近は共働きの夫婦も多く、夫婦で住宅ローンを組むケースが増えています。夫婦それそれの収入を合算することで、より多くの住宅ローンを組むことができるようになり、それによって夫婦で住宅ローン控除を受けられるようになったりします。ただ、メリットばかりではなく、デメリットや注意点もあるので、しっかり検討していく必要がありますので、今日はその辺りをお話をしていきます。
夫婦で住宅ローンを組む方法には、4つある
夫婦で住宅ローンを組む方法には、「単独債務」「連帯保証型」「連帯債務型」「ペアローン」の4つがあり、そのそれぞれの特徴についてまとめていきます。
住宅ローン 単独債務
(1)単独債務
ご主人(もしくは、奥様)が単独で住宅ローンの債務者となって金融機関から住宅ローンを借りる方法で、所有権も債務者の単独名義になります。夫婦のどちらかが、専業主婦(夫)の場合はこのパターンになります。
仮に、ご主人が単独債務で住宅ローンを組む場合、借入限度額はご主人の収入のみで判定されるので、特に20代などでまだ収入がそれほど高くない場合は借りられる額も少なくなりますが、お子さんの出産に伴って奥様が産前産後休暇(産休)や育児休暇を取って収入が減っても、住宅ローンの返済がしんどくなるということがないので、その点は安心材料になります。逆に、単独債務で借りられる住宅ローンの範囲内で住宅を購入し、その後奥様が働き出すと住宅ローンの返済はその分楽になります。
また、団体信用生命保険に加入しておけば、債務者に万が一のことがあった場合、住宅ローンの残債は団体信用生命保険によって返済されるので、残された家族に債務は残りません。
住宅ローン 連帯保証型
(2)連帯保証型
ご主人(奥様)が主債務者となり、もう一方が連帯保証人になる方法です。
単独債務と違い、夫婦の収入を合算して借入限度額が判定されるので、若い夫婦であっても共働きであれば借入可能額を増やすことができます。ただし、収入合算できる金額は、金融機関によって異なりますので確認が必要です。
また、債務者はあくまで1人なので、住宅ローン控除が受けられるのも、団体信用生命保険に加入できるのも主債務者のみになります。つまり、主債務者が万が一亡くなった場合は、団体信用生命保険によって債務は全て免除されますが、収入合算者が亡くなった場合は、主債務者にはそのまま住宅ローンが残ります。
夫婦共働きを前提で住宅ローンを組んでいると、収入合算者に万が一のことがあり、主債務者のみの収入になったときに返済が困難になりますので、生命保険に加入し万が一に備えておく必要があります。さらに、お子さんの出産に伴って奥様が産前産後休暇(産休)や育児休暇を取る場合も返済が厳しくなりますので、借入額を設定する際はよく検討する必要があります。
住宅ローン 連帯債務型
(3)連帯債務型
ご主人(奥様)が主債務者となり、もう一方が連帯債務者になる方法です。この方法でも収入合算はできますが、2人とも債務者になるのが連帯保証型との違いです。
この場合、夫婦ともに住宅ローン控除を受けることができ、それぞれが負担する債務の割合に応じて所有権(共有持分)を持つことになります。連帯保証型と似ていますが、住宅ローン控除を2人とも受けられるのが連帯保証型にはないメリットです。
ただし、収入合算は金融機関によって取り扱い(連帯債務型/連帯保証型)がまちまちですので、事前に調べておく必要があります。団体信用生命保険も金融機関によって取り扱い(主債務者のみ/夫婦連生団信)がまちまちですので、こちらも事前に調べておく必要があります。夫婦連生団信とは、夫婦のどちらに万一のことがあれば、残りの住宅ローンは全額弁済されます。
住宅ローン ペアローン
(4)ペアローン
夫婦それぞれが債務者となって、それぞれの持分についてそれぞれに住宅ローンを組む方法で、お互いが連帯保証人になります。この場合も借入可能額を増やすことができますが、連帯保証型や連帯債務型とは違い、契約は2本になります。
それぞれは主債務者になりますので、住宅ローン控除も受けることができますし、団体信用生命保険もそれぞれが加入することができますが、団体信用生命保険で弁済されるのは、亡くなったご本人の住宅ローンのみなので、残された方の住宅ローンは返済し続ける必要があります。また契約が2本なので、印紙代や司法書士報酬などの諸費用が多くかかるといったデメリットがあります。
金融機関によって、取り扱いがまちまちですので、事前にしっかり調べて進めていきましょう。
イベント情報
8月の開催日程と場所の確認は、こちらへ↓↓↓↓
https://okd-consulting.co.jp/myhomeseminar/
<お家とお金の勉強会>
□8月6日(日)10:00~
@京都府長岡京市
長岡京市中央生涯学習センター
バンビオ1番館 4階 学習室2
(長岡京市神足2-3-1)
□8月19日(土)14:00〜
@大阪市開催
ひがしなり区民センター
(大阪市東成区大今里西3丁目2番17号)
□8月20日(日)10:00〜
@大阪府東大阪市
東大阪市立東体育館 2階 研修室
(東大阪市鷹殿町1-2)
□8月20日(日)10:00〜/14:00〜(午前と午後は同じ内容になります)
@木津川市
木津川市中央交流会館(いずみホール)研修室1
(京都府木津川市木津宮ノ内92)
□8月20日(日)10:00〜 14:00〜(午前と午後は同じ内容になります)
@大阪府八尾市
八尾市市まちなみセンター
(八尾市久宝寺3-3-20)
□8月20日(日)10:00〜 14:00〜(午前と午後は同じ内容になります)
@埼玉県さいたま市
ロイヤルパインズホテル浦和
【地下】埼玉カンファレンスセンター
(さいたま市浦和区仲町2-5-1)
※すみません。託児無しとなります
□8月27日(日)10:00〜
@滋賀県湖南市
サンライフ甲西 視聴覚室
(湖南市中央1丁目1-1)
※すみません。託児無しとなります