こんにちは。
おうち購入研究所の松井です。
以前ライフプランを作成させていただいた皆様、その後いかがお過ごしでしょうか。
ライフプランを作成してから数か月、あるいは数年が経ち、
「そろそろ住宅購入を考えようかな」
という方もいれば、
「子どもがもう少し大きくなってから」
「もう少し貯金を増やしてから」
と考えられている方も多いと思います。
どちらの考え方も間違いではありません。
家づくりは、ご家族にとって人生でも大きな決断です。
だからこそ、焦って住宅購入を進める必要はありません。
しかし、この数年で住宅購入を取り巻く環境は大きく変わっています。
住宅ローン金利の上昇、建築資材価格の高騰、人件費や物流費の増加などにより、数年前と同じ予算で家を建てることが難しくなってきました。
そのため私は、お客様に
「家を建てるなら、以前よりも早めに検討した方が良いケースが増えています。」
とお伝えしています。
今回は、家を建てるタイミングを考えるうえで知っておきたいポイントについてお話しします。
住宅購入は早い方が良いと考える理由
住宅購入のタイミングは、ご家族の状況によって異なります。
ただし現在は、住宅ローン金利や建築費が上昇しているため、「まだ先で大丈夫」と考えている間に、購入できる住宅の選択肢が狭くなる可能性があります。
特に考えておきたいのが、次の2つです。
- 住宅ローン金利が上昇する可能性
- 建築費がさらに高くなる可能性
金利と建築費の両方が上昇すると、同じ住宅を購入する場合でも、必要な予算は大きく変わります。
住宅ローン金利の上昇は家計に大きく影響します
長く続いた超低金利の環境が変わり、日本でも住宅ローン金利は少しずつ上昇しています。
「金利が0.2%や0.3%上がったくらいでは、あまり変わらないのでは?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、住宅ローンは4,000万円から5,000万円という大きな金額を、35年や40年という長期間で返済していくものです。
例えば、4,000万円を35年間借りる場合、金利が0.5%違うだけでも、総返済額に数百万円の差が生じることがあります。
毎月の返済額だけを見ると数千円程度の違いに見えても、それが35年間積み重なると、家計への影響は決して小さくありません。
また、住宅ローンの返済額が増えると、住宅購入後の生活にも影響します。
- 子どもの教育費
- 車の購入や買い替え費用
- 住宅の修繕費やメンテナンス費用
- 老後資金の準備
- 旅行や家族の楽しみに使うお金
住宅ローンは、単に返済できれば良いというものではありません。
住宅購入後も、ご家族が安心して生活を続けられる返済額にすることが大切です。
建築費は今後も上昇する可能性があります
住宅価格は、土地の価格だけで決まるものではありません。
住宅には、木材やコンクリート、断熱材、外壁材、住宅設備、配管、電線など、多くの建築資材が使用されています。
さらに、職人不足による人件費の上昇や、燃料費・物流費の増加も建築費に影響します。
最近では、
「去年なら同じ仕様で建てられた住宅が、今年は200万円から300万円高くなっている」
というケースも珍しくありません。
もちろん、将来住宅価格が下がる可能性を完全に否定することはできません。
しかし、原材料費や人件費が上昇している状況では、住宅価格が大幅に下がることだけを期待して待つのは、慎重に考える必要があります。
待っている間に建築費が上昇すれば、同じ予算でも、
- 希望する住宅会社で建てられない
- 住宅の広さを小さくしなければならない
- 設備や仕様を下げなければならない
- 希望する土地を諦めなければならない
といったことが起こる可能性があります。
住宅購入は「待つリスク」と「急ぐリスク」を考えることが大切です
ここで誤解していただきたくないのは、
「早く家を建てた方が良いから、すぐに契約しましょう」
というお話ではありません。
住宅購入を急ぎすぎることにもリスクがあります。
十分な資金計画を立てないまま住宅会社を決めてしまうと、住宅購入後に家計が苦しくなる可能性があります。
例えば、住宅会社から
「この年収なら、このくらいまで住宅ローンを借りられます」
と言われることがあります。
しかし、金融機関から借りられる金額と、ご家族が無理なく返済できる金額は、必ずしも同じではありません。
一方で、「まだ大丈夫」と先送りしている間に、金利や建築費が上昇する可能性もあります。
だからこそ、住宅購入では、
- 今すぐ購入するリスク
- 数年待つリスク
の両方を比較して判断することが大切です。
家賃と住宅ローンの違いについて考える
賃貸住宅には、住み替えがしやすいことや、住宅の修繕費を自分で負担しなくてもよいケースが多いなどのメリットがあります。
そのため、すべてのご家庭に持ち家が適しているわけではありません。
一方で、毎月支払う家賃は、基本的には住むために支払う費用です。
住宅ローンは返済が必要ですが、返済の先には土地や建物が残ります。
もちろん、住宅の資産価値は、立地や建物の状態、市場環境によって変わります。
住宅を購入すれば必ず資産が増えるというわけではありません。
それでも、長期間家賃を支払い続けるのか、住宅ローンを返済しながら住まいを所有するのかは、住宅購入のタイミングを考えるうえで大切な視点です。
ライフプランを作成した方だからこそ冷静に判断できます
以前ライフプランを作成させていただいた皆様は、一度、将来のお金の流れを確認されています。
住宅ローンの返済だけではなく、
- 子どもの教育費
- 車の買い替え費用
- 住宅のメンテナンス費用
- 家族の生活費
- 老後資金
なども含めて、将来の家計をシミュレーションしています。
その経験があるからこそ、
「いくら借りられるのか」
ではなく、
「いくらなら無理なく返済できるのか」
という視点で住宅購入を考えることができます。
これは、家づくりを進めるうえで大きな強みです。
住宅会社や金融機関は、住宅や住宅ローンについて詳しく教えてくれます。
一方で、ご家庭ごとの教育費や老後資金、今後の働き方まで含めた住宅予算については、ご自身で整理しなければならない部分もあります。
だからこそ、住宅購入前にライフプランを確認することが大切です。
ライフプランは一度作ったら終わりではありません
ライフプランは、一度作成したら完成というものではありません。
作成した当時と比べて、状況が変わっている方も多いと思います。
- 収入が増えた、または減った
- 転職した
- お子様が生まれた
- 教育方針が変わった
- 車の購入予定が変わった
- 住宅ローン金利が上昇した
- 希望する住宅の価格が高くなった
こうした変化があると、以前作成した住宅予算が、現在も適正とは限りません。
以前は無理なく返済できると考えていた金額でも、金利や物価が変わることで、住宅購入後の家計が厳しくなることがあります。
反対に、収入や貯蓄が増えたことで、以前よりも住宅購入の選択肢が広がっている可能性もあります。
ライフプランを現在の状況に合わせて見直すことで、
「今のご家族にとって無理のない住宅予算」
を確認できます。
家を建てるタイミングは年齢だけでは決まりません
住宅購入を考える際に、年齢を気にされる方も多くいらっしゃいます。
一般的には、若いうちに住宅ローンを組めば、定年前に返済を終えやすくなります。
一方で、若い時期は収入や貯蓄が十分でないこともあります。
また、転職や転勤、家族構成の変化など、将来の予定が決まっていない場合もあります。
そのため、単純に若ければ若いほど良いとは限りません。
住宅購入のタイミングは、
- 年齢
- 収入と貯蓄
- 家族構成
- 今後の働き方
- 住宅ローン金利
- 土地や建物の価格
- 将来必要になる教育費や老後資金
などを総合的に見て考える必要があります。
住宅購入のタイミングに迷ったら、まず予算を確認しましょう
「家を建てるのは、まだ早いでしょうか?」
「数年待った方が良いでしょうか?」
こうしたご質問をいただくことがあります。
しかし、住宅購入のタイミングは、年齢や世間の状況だけでは判断できません。
大切なのは、今のご家族の状況で住宅を購入した場合、住宅購入後も無理なく生活を続けられるかどうかです。
まずは、
- 現在の収入と支出
- 現在の貯蓄額
- 今後の教育費
- 車の購入予定
- 住宅の修繕費
- 老後資金
- 住宅ローン金利が上がった場合の返済額
を整理し、住宅購入に使える予算を確認することが重要です。
購入するかどうかを決めるのは、その後でも遅くありません。
まとめ|焦らず、先送りしすぎず、今の住宅予算を確認しましょう
私はこれまで、多くのお客様のライフプランを作成し、住宅購入のお手伝いをしてきました。
その中で強く感じるのは、
「もっと早く相談しておけば良かった」
とおっしゃる方はいても、
「もっと遅く相談すれば良かった」
とおっしゃる方は、ほとんどいないということです。
住宅購入は、焦って進める必要はありません。
しかし、「まだ大丈夫」と先送りしている間に、住宅ローン金利や建築費が上昇し、住宅購入の選択肢が狭くなる可能性があります。
未来の住宅価格や金利を正確に予測することはできません。
しかし、さまざまな変化を想定して、今から準備することはできます。
もし現在、
- そろそろ家づくりを始めようか迷っている
- 以前作成したライフプランが今でも大丈夫か気になる
- 現在の金利で住宅予算がどう変わるのか知りたい
- 住宅会社へ行く前に無理のない予算を確認したい
と感じているのであれば、一度ライフプランを見直してみてください。
ご家族にとって無理のない住宅購入予算を確認しながら、後悔のない家づくりを進めていきましょう。
執筆者プロフィール
おうち購入研究所 松井俊裕
住宅購入を検討されているご家族に向けて、ライフプランの作成や住宅購入のサポートを行っています。
住宅ローンの返済額だけではなく、子どもの教育費、車の買い替え費用、住宅のメンテナンス費用、老後の生活費など、将来必要となる支出を含めて、無理のない住宅購入予算をご提案しています。
住宅を購入することをゴールにするのではなく、住宅購入後もご家族が安心して暮らしていけることを大切にしながら、一組一組のご家庭に寄り添ったサポートを行っています。

